人口増の考察とこれからの提言

人口増の考察とこれからの提言

このページでは「南箕輪村の人口増の理由についての考察」と、それを受けた「これからの提言」を、それぞれテーマを設けて記述しています。

南箕輪村をもっと知りたい時にも、ぜひご覧いただければと思います。

面白いものもあれば、真面目なもの、そして初めて知ったよ!みたいなものまで、たくさんあります。

あえてとっても長い記事にしているので、目次から興味があるものをチョイスしてご覧ください。

なお、人口増に関する数字的な内容は「人口の推移と推計」にまとめました。

  1. 目次【本記事の内容】
  2. (1)村を選び移住してきた住民の割合、なんと7割
    1. 若い世代に村を愛している人が多い
    2. 同い年の子どもが近所にたくさん
    3. 中学生が村を愛するきっかけ
      1. 強歩大会
      2. 枝打ち
      3. 落穂拾い
      4. 町になることには反対
      5. 合併も反対
      6. 村政に若い意見と移住してきた住民の意見を
  3. (2)国立!信州大学農学部キャンパス
    1. 信州大学の農学部キャンパス
    2. 在学生の出身地
    3. 自動的な移住体験ツアー
    4. その他にも
      1. 信州大学と南箕輪村のコラボ事業を創出
  4. (3)飛地〜村の面積の約半分は無人地帯
    1. 飛地(飛び地)がなぜ出来たのか?
    2. 入会地とは
    3. 明治の大合併
    4. 西箕輪村との争い
    5. 入会地を巡る争い
      1. 神様が山を登る事件
      2. 気勢を上げろ!酒を飲め
      3. 多数で取り囲んで追い帰す
      4. 植林は早い者勝ち
    6. 飛地に関するまとめ
      1. 南箕輪と西箕輪をつなげよう構想を動かす
      2. 飛地カレー
  5. (1)保育料をどんどん引き下げ
    1. 保育料の引き下げ
    2. 年度ごとの引き下げ割合
    3. 実際の保育料(3人)
    4. 保育料の内訳
    5. 長時間保育料
    6. 長時間保育の種類
    7. 実際の保育料(2人)
    8. 保育料
    9. 長時間保育料
    10. 短時間?標準時間??
    11. 共働きに優しい仕組みに
    12. 待機児童ゼロを継続
  6. (2)子どもの病院代がほぼゼロ
    1. 子どもの病院代
    2. 南箕輪村の医療費助成
    3. 500円の自己負担金
    4. 福祉医療費受給者証
    5. 村にある病院リスト
    6. 福祉医療費自己負担金の今後を考える
  7. (3)子どもが先生!運動あそび
    1. 運動あそびプログラム
      1. 運動あそびプログラムとは
    2. 運動あそびDAYをつくろう!
  8. (4)村の独自事業!ママの就業&お仕事相談
    1. ママの就業&お仕事相談
    2. 就業までの流れ
    3. Facebookページでも最新情報を確認
    4. 男性へのサポートは?
    5. 人材バンクとしても活用を
    6. 村を出る若者を応援し、Uターンもしやすくします。
  9. (5)無駄が少ない!スリム行政
    1. 生活に欠かせない施設が村にはない
    2. 伊那中央行政組合
    3. 長野県上伊那広域水道用水企業団
    4. 上伊那広域連合
    5. 上伊那クリーンセンターオープン
    6. 伊那地域定住自立圏
  10. (1)山麓の村人〜豊かな日照と夜の涼しさ
    1. 青(蒼)い山が見える
    2. 伊那盆地
    3. 恵まれた日照時間
    4. 高尾山の頂上に30万人以上が住んでいる
    5. 高い山々によって受ける気象上の影響
      1. (1)内陸で海洋の影響が少ない
      2. (2)高原であるため平均気温はやや低い
      3. (3)気温の年較差が大きい
      4. (4)気温の日較差が大きい
    6. 風を受けとめる山々
    7. オンリーワンの魅力をPR
  11. (2)大芝高原〜生活圏極近の充実スポット
    1. 道の駅大芝高原
    2. 大芝高原の施設一覧
    3. 俺の大芝高原
    4. 合併反対の理由
    5. 大芝高原が地元にあるから・・・
    6. 野外宿泊施設の充実を
    7. 遊具の整備
  12. (3)税金が安い!?
    1. 何気ない普段の会話から
    2. どの税金が安い?
    3. 土地の評価額
    4. 最新の土地評価額
    5. 地価低下の変動率
    6. 移住希望者が好む土地を見つけやすく
  13. (4)1点集中できるギリギリの規模
    1. 立派な公共施設
    2. 村民体育館
    3. 大芝屋内運動場
    4. 大芝高原味工房(カフェ)
  14. こども館
    1. 大芝高原の施設の愛称を募集
  15. (5)コンパクト&ベッドダウン〜暮らしやすい村
    1. ライフエリアとグリーンエリア
    2. コンパクトシティ
    3. ベッドタウン
    4. 商店街がない
    5. 交番もない
    6. 栄えている場所と病院は近い
    7. 公民館が立派
    8. 公園の在り方を改める
    9. 地元野菜の配達支援
  16. (6)産業構造&中央道伊那インターチェンジ
    1. 中央道伊那インターチェンジ
    2. 高速バス
    3. 移動時間の計算
    4. 旅行
    5. その他にも
    6. 第二次産業が盛ん
    7. 農業にも明るい兆し
    8. コワーキングスペースをつくります。
  17. (7)雪&鳥獣被害が少ない
    1. 第七次長野県総合雪対策計画から
    2. 垂直積雪量から
      1. 垂直積雪量とは
    3. 標高の高い山では雪はたくさん降っている
    4. まっくん除雪隊
    5. 鳥獣被害も少ない
    6. 鳥獣被害の現状(平成28年度)
    7. 他自治体との比較
    8. どんな鳥獣から被害を受けているの?
      1. 第1位:カラス 71万円
      2. 第2位:ニホンジカ 20万円
      3. 第3位:イノシシ 8.3万円
      4. 第4位:ツキノワグマ 7.1万円
      5. その他
    9. 南箕輪村鳥獣被害対策実施隊

目次【本記事の内容】

1 特徴的な人口増の考察

(1)村を選び移住してきた住民の割合、なんと7割

南箕輪村には全国的にみて、とっても珍しい特徴があります。

それがコレ

・南箕輪村に生まれ、居住し続けている住民が3割程度
・村外で生まれ、南箕輪村を選び移住してきた住民が7割程度

えっ村を選んで移住してきた住民が7割!

ここは地方の長野県にある村です。

日本のどこの村を探してみても、村を選び移住してきた住民の割合が7割なんて聞いたことがありません。

一般的な村のイメージは

・99%が地元民

ではないでしょうか?

移住者
村を愛する我が子3人も東京で生まれたので村を選んだ住民にカウント

若い世代に村を愛している人が多い

「どこで暮らそうか・・・」

自分がそして家族が、これから住もうとする候補地を色々調べて、そして南箕輪村を選んで住むことを決めた、村への意識と愛着が高い人たちが若い世代に多いのが特徴です。

その結果、少し前にはなりますが2004年の住民投票では6割以上の村民が合併に反対しています。

概して、年齢が高い層は合併に賛成し、年齢が低い層が合併に反対しました。

南箕輪村の広報誌「広報みなみみのわ」より引用

また、アンケート調査では、全世代が町になることにも反対しています。

私も村だからという理由で、南箕輪村に移住を決めた1人です。

村には町や市にはない魅力があり、村人であるというアイデンティティが形成されていると考えられます。

同い年の子どもが近所にたくさん

南箕輪村を選んだ住民の特徴として、子育て世代が多いことが挙げられます。

そのため、嬉しいことに、自分の子どもと同い年の子どもが、近所にたくさんいます。

また、これは移住にとって非常に大きなメリットなのですが、新しい人が来ることがすでにこの村では珍しいことではないため、地元コミュニティへ加入するハードルがとっても低いと感じています。

移住して住民「みんな移住してきた、お隣もそのお隣さんもこの前来たばかり」

地元民「長年の経験で移住者を受け入れる環境が自然と整っている」

自信を持って言えることは

移住してきた住民が多いので「閉鎖的な感じは南箕輪村は全くない」ということです。

中学生が村を愛するきっかけ

南箕輪村では、地元の中学生に対して、村人であるアイデンティティを形成する助けとなる事業を60年以上前から実施しています。

これは、村を愛するきっかけの一つになっていると感じています。

強歩大会

大芝高原からスタートして、村の飛び地にある経ヶ岳を中間地点として、標高差が1キロ以上ある距離を全校生徒が走り切る強歩大会が、毎年5月に開催されています。

最近は強歩大会がある平日の週末に、経ヶ岳バーティカルリミットが開催されており、コース整備などが協業して行われる仕組みが出来上がりつつあります。

枝打ち

大芝高原に豊富に生える赤松などの樹々は、明治時代に南箕輪尋常小学校が中心となって植樹したことが起源となっています。

その樹々を、今も中学生が枝打ちをして育林を助けています。

落穂拾い

稲刈りが終わった後に中学生が落穂拾いをして、得た収益を寄付をするという文化が出来上がっています。

2018年度には、伊那北高校に通う生徒の落穂拾いに関連するエッセイが、JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストで、文部科学大臣賞を受賞していますので、ぜひご覧ください。

LINK:一粒のお米が世界を笑顔に(PDF/468KB)

これらの事業は中学生が大人になった時

「強歩大会まじ辛かったよね」「田舎でしかあんなのないよね」

みたいなことを、共通の話題として話せることにも繋がりますし、

子どもからも

「お父さんも走ったの?」「走った登った、あの時は・・・・」

なっ〜んて光景も微笑ましいですよね。

最近はキャリア教育にも力を入れており、中学生が地元の経営者などと対話する機会が設けられています。

☆これからの提言☆

町になることには反対

南箕輪村はムラらしい村ではなくマチらしい村で、人口も15,000人を超えることから、村から町になるという話題がありますが、私は町になることには明確に反対の立場です。

最も基礎的な自治体である「村(むら)」であることも、南箕輪村の魅力の一つであると感じているからです。

「人口が増え続け、移住者が70%もいる若い村が、長野県にある!」みたいな形で、メディアに取り上げられやすいという点もメリットであると思います。

合併も反対

今後、伊那市や箕輪町との合併の話が再燃する可能性はゼロではありませんが、私は合併にも明確に反対の立場です。

村政に若い意見と移住してきた住民の意見を

村政に若い&村に移住してきた住民の意見が届くようにするため、議員の半分を30〜40代とすることが当面の目標です。

ただ、議員は地区代表という慣例があり、地区代表となると若い世代が選ばれにくいという構造になっています。

これからの時代は、地区のみの利益を追求する形は馴染まないと考えています。

こんな小さな村のさらに細分化された地区の利益を追求したり、細かな行政の不備を指摘したりするよりかは、移住してきた住民を含め、村全体のことを考え、未来のことを考えた提案的な活動を、これからの議員は実施していくべきと考えています。

議員定数は維持もしくは削減すべきとも考えています。

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(2)国立!信州大学農学部キャンパス

南箕輪村は、日本の村で唯一国立大学のキャンパスがある村です。(2019年3月現在)

信州大学
黄金に染まる信州大学のユリの木並木

信州大学の農学部キャンパス

信州大学の農学部キャンパスがあることで、単純に毎年200名弱の大学生が村にやってきてキャンパスライフを送っています。

大学生の人数は、1年生から院生まで合計すると900名以上にもなります。

ただし「学生が来るから単純に人口増だね」っていう話ではありません。

だって卒業したらいなくなってしまいますからね。

在学生の出身地

さて、そんな信州大学農学部に通う学生たちですが、2018年度のパンフレットによると在学している1〜4年生は合計743名となっており、その出身地の内訳は下記表のとおりとなっています。

出身エリア人数割合
北海道12人1.6%
東北18人2.4%
関東・甲信越351人47.3%
(長野県)(90人)12.1%
東海・北陸192人25.8%
近畿98人13.2%
中国・四国44人5.9%
九州・沖縄16人2.2%
その他12人1.6%

やはり比較的近いエリアである、関東や東海から来ている学生が多いですね。

それでも、通える距離ではないので、全員が大学周辺に下宿する形となります。

自動的な移住体験ツアー

大学周辺に下宿して、最低でも4年間のキャンパスライフを送る大学生たちがいるという事実。

これは見方を変えると、大学生が

「4年間移住体験ツアーをしている」

と見ることができるのではないかと考えています。

これからの村の取組みによっては、今流行りの「関係人口」にも位置付けられるのではと思います。

「大学生活を送って南箕輪村がとても気に入ったから」

そんな理由で村に住み続ける方が結構いらっしゃいます。

実は150人しかいない南箕輪村役場の職員でも、信州大学農学部出身の方がチラホラいます。

1年間に200人弱の大学生が4年間の移住体験ツアーを自動的に始める仕組みがある

と改めて考えると、人口増という観点では信州大学がある価値はとっても大きい!と実感できます。

費用の面でも、行政が移住体験ツアーをゼロから企画した場合、数十人単位でも百万円単位のお金がかかってしまうほか、参加者が希望する内容とミスマッチが発生して、無駄な企画になってしまう恐れが多いです。

信州大学の学生の場合は、自ら費用を負担してもらえる訳で(南箕輪村に住むためではないですが・・・)費用の観点でも価値が高いです。

その他にも

・大学内に地域貢献するサークルがあったり
・飲み屋に若い方が多かったり
・お祭りを盛り上げてくれたりと、

南箕輪村がいつまでも元気なむらであるためには、信州大学の存在は外せません。

なお、昔は南箕輪キャンパスでしたが、今は伊那キャンパスに改称されました。( ・∇・)(住所は南箕輪村のまま)

3M(Minami Minowa Mura)キャンパスと今でも愛着を持って呼んでいる大学生も少なくありません。

☆これからの提言☆

信州大学と南箕輪村のコラボ事業を創出

せっかく4年間移住体験ツアーをしてくれる学生がたくさんいるのですから、もっと村に関わりをもってもらえる仕組みを創りたいと考えています。

例えば8月に開催している大芝高原まつりなどのイベントは、信州大学の学生を雇って、準備から片付けは元より、次年度企画まで一緒に取り組む仕組みを作ってはどうかと考えています。

村役場の職員がテントを張ったりするよりかは、高待遇(学生レベルではありますが)で雇った学生たちが中心になった方が、費用の面でも体力の面でもいいのではないかと思いますし、アイディアや企画も面白いものがどんどん出てきそうです。

村一番の祭りを地元の大学生が支えている・・・

学生からしてみれば、時給がとってもいいアルバイト&お祭りで楽しい!!

南箕輪村とつながりが深くなって、村に定住しようと思う学生が増える!!

例え、都市部に戻っても、村を好きでいてくれれば、村をPRしてくれる機会にも繋がります。

そんなのをプロデュースできたら、そして実現できたらとっ〜てもいいですね。

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(3)飛地〜村の面積の約半分は無人地帯

南箕輪村のオンリーワンの特徴として、東に人々が暮らす土地とそれとは別に西に飛地があります。

驚くことに、飛地の方がちょっと面積が大きくなっています。

なお、南箕輪村と南箕輪村の飛地の間は、現在伊那市となっていますが、昭和29年(1954年)までは西箕輪村でした。

最近は人々が暮らす土地はライフエリア、飛び地をグリーンエリアなんて呼ぶ中学生も現れました。

飛地(飛び地)がなぜ出来たのか?

さて、この飛地はどのような経緯で出来たのでしょうか。

明治8年(1875年)に南箕輪村は久保村、大泉村、北殿村、南殿村、田畑村、神子柴村が合併して出来ました。

単純にその時、飛地が6村の入会地であったことが理由となります。

入会地とは

昔は現在と違って作物を育てるための肥料が絶対的に不足していました。

村人は肥料を集めるために慣習で定められた入会地に草を採りに行っていました。

肥料だけでなく、家を建てるための用材や屋根の萱(かや)なども調達されていました。

その他、枯れ木や枯れ枝などを燃料として集めていたり、牛や馬を放し飼いしたり、山菜や木ノ実など食物の調達も入会地で行っていました。

入会地は農業生産だけでなく、村人の消費生活全般に極めて深い繋がりがありました。

明治の大合併

明治22年(1889年)に明治の大合併がありましたが、南箕輪村は合併などには巻き込まれることなく、現在のままとなりました。

しかし、それとは別に、区域にある飛地は編入する、という県令が公布されました。

西箕輪村との争い

西箕輪村は県令の公布を受けて、大泉所山と北沢山(現在の飛地)は飛地だから、接している西箕輪村に編入すべきという考えで、西箕輪村への飛地の編入を試みました。

対して、南箕輪村は飛地と考えていなかったため、そもそも県令に該当しないという姿勢でした。

その根拠としては同年に実施された「飛地取調」でも、飛地として登録されていなかったことと、二間幅(3.6m幅)で南箕輪村とその飛地が実際には繋がっていることがあげられました。

真ん中のちょっと上らへんにご注目。繋がっていた? 南箕輪村村誌から引用

しかしながら、南箕輪村の実際に繋がっているという主張は、残念ながら却下されてしまいました

却下されないと、今度は西箕輪村が2つに分かれてしまいますから、この判断は理解できます。

とはいえ、大泉所山と北沢山を西箕輪村へ編入するという主張も、大泉所山および北沢山は西箕輪村に取り囲まれていないからということで却下されました

ゆえに、上記で争いは一旦決着となり、飛地はもともと所有権があった南箕輪村の土地であるとして、現在に至っています。

入会地を巡る争い

昔は入会地がとっても大切だったことが、後述の様々な争いを通じても伝わってきます。

神様が山を登る事件

入会地の分割協定の拠点となる祠が150間ほど勝手に移動した!

恐らく人の手によって動かされた祠でしたが、これを神様が山を登るとして納めています。

間違いなく、入会地を増やすために誰かが山に入り移動させたと思われます。

気勢を上げろ!酒を飲め

入会地の境界線を決定するときに村人の半分が集まり、酒を飲み気勢をあげて、測量を出来ないようにしたという事件もありました。

多数で取り囲んで追い帰す

入会地で薪などを積んだ7台の荷馬車を40人で取り囲み、積んだ荷を全て捨てさせ、入会地から追い出したという、至極野蛮な事件もあります。

植林は早い者勝ち

分割協議中は植林をしないという約束をしていたにも関わらず、西箕輪村が密かに植林を計画していたことから、南箕輪村は村人1000人を駆り出し、西箕輪が植林を計画した前日に10万本の苗木を植林するという、現代顔負けの情報戦も繰り広げられていました。

こんな感じの事件がたくさんあったようです。

飛地に関するまとめ

南箕輪村が西箕輪村と合併するという話が今まで出なかった理由は、こういった過去の経緯があるのかもしれません。

また、飛地が現在まで続いていた理由にもなっていると考えます。

☆これからの提言☆

南箕輪と西箕輪をつなげよう構想を動かす

水面下ではあり、課題も多いですが、南箕輪と西箕輪をつなげよう構想がスタートしています。

南箕輪と西箕輪と言えば、飛地を巡って過去争いが絶えなかったことを述べたばかりですが、百数十年たった今、しがらみのない新しい取組みが始まっています。

つなげよう構想の一つが

みはらしファーム(西箕輪) ← → 大芝高原(南箕輪)

をマウンテンバイクでつなげようという企画です。

上伊那地域は高い山々に挟まれているので、マウンテンバイク(山バイク)はとても親和性があると思っています。

なお、私のつなげよう構想は、飛地から西箕輪を通って大芝高原に至る下り坂が、伊那盆地の最も東西に広いエリアであることもあり、景色が本当に素晴らしいので、

ダム・飛び地(南箕輪)ー みはらしファーム(西箕輪)ー 大芝高原(南箕輪村)

までさらに広げる構想となっています。

飛地カレー

あと、道の駅大芝高原味工房で提供している飛地カレーもぜひご賞味ください。

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2 行政施策による人口増の考察

(1)保育料をどんどん引き下げ

保育料の引き下げ

南箕輪村では唐木村長の大号令のもと、平成17年度から保育料の引き下げが、どんどん行われました。

都会では私が以前勤めていた江戸川区などに代表されるいくつかの自治体では先行して実施されていましたが、上伊那においては、周辺の自治体が子育て支援に見向きもしなかった時代において、先進的な取組みであったため、現在においても上伊那を中心に

南箕輪村が子育てに手厚い村という口コミが広がっている要因

の一つと考えられます。

年度ごとの引き下げ割合

・平成17年度 5.0% 引き下げ
・平成18年度 3.8% 引き下げ
・平成19年度 4.2% 引き下げ
・平成20年度 3.5% 引き下げ
・平成24年度 2.0% 引き下げ
・平成27年度 8.4% 引き下げ
・平成30年度 1.8% 引き下げ

平均すると2年に1回ほど保育料の引き下げが行われており、引き下げ前の保育料を仮に10,000円と仮定すると、現在は7,447円になる計算です。

25%以上引き下がっている計算になります。

保育園
南箕輪村の保育園は比較的綺麗な施設が多いです。

実際の保育料(3人)

っで「実際いくら位なの?」ってのが気になるところかと思います。

保育料は収入によって変わる仕組みで、下記基準額表で金額がわかります。

 LINK:南箕輪村保育料徴収基準額表

表でいうと第9区分である、市町村民税所得割額が111,000円以上が125,000円未満の私たちの家庭を例にとると、子ども3人で、合計42,900円(月額)となっています。

保育料の内訳

子ども学年保育料実際の金額備考
長女年長20,40020,400
次女年中20,40010,200第2子半額
長男未満児27,2000第3子無料
合計3人30,600

南箕輪村は、2人以上同時に保育園に通っている場合は割引があります。

・2人目が半額
・3人目以降が無料

私たちの家族はバッチリ入っています。ありがとうございます。

長男だけ保育料が高いのは未満児(年少より小さい子)は手がかかるため、先生の配置される数が多いからです。

保育料だけだと30,600円ですが、そこに長時間保育料が加算されます。

長時間保育料

子ども学年長時間保育料(朝)長時間保育料(夕方)
長女年長1,2502,850
次女年中1,2502,850
長男未満児1,2502,850
合計3人3,7508,550

長時間保育料=12,300円(3,750+8,550)となります。

残念ながら長時間保育料は半額や無料措置はありません。

通常保育料が30,600円、長時間保育料が12,300円なので

合計42,900円となっています。

長時間保育の種類

長時間区分開始時間終了時間保育料
7時30分8時30分1,250
夕方116時30分18時2,850
夕方216時30分19時4,750

長時間は、朝、夕方1、夕方2の3種類があり、保育料や時間は上記の通りです。

実際の保育料(2人)

さらに来年を考えてみると、長女が小学生になるので、保育園に通うのは3人から2人に減って、結論から述べると合計32,800円(月額)となります。

保育料

子ども学年保育料実際の金額備考
次女年長20,40020,400
長男年少20,4004,200第2子半額
第3子6,000円減額
合計2人24,600

保育園に同時入園していない場合でも、第三子以降は申請により最大6,000円減額されます。(同時入園していれば無料)

長時間保育料

子ども学年長時間保育料(朝)長時間保育料(夕方)
次女年中1,2502,850
長男未満児1,2502,850
合計2人2,5005,700

通常保育料が24,600円、長時間保育料が8,200円(2,500+5,700)で合計32,800円となります。

短時間?標準時間??

村に限りませんが、この辺の地域は、保育標準時間(11時間)ではなく

保育短時間(8時間)が通常時間のように捉えらています。

なので、共働きですと保育短時間(8時間)+朝夕の長時間登録をまずは検討して、無理なら最長の保育標準時間(11時間)登録をすると言う流れになります。

「保育短時間の長時間登録」・・・日本語的には謎に満ちています。

☆これからの提言☆

共働きに優しい仕組みに

前述の「保育短時間の長時間登録」が一般的なケースになっているのは、都会に比べて労働時間と通勤時間が短いこと、都会では考えられませんが、共働きでなくても保育園に入っているケース(専業主婦&主夫)があることが要因です。

遅い時間に子どもを預けて早い時間に迎えに行くことができるのは本来とっても喜ばしいことですが、8時30分〜16時30分の保育短時間が通常時間のように捉えられてしまっているので、16時00分から16時30分まで保育園の手伝いに行かなくてはならない要請があるなど、共働き家族には厳しいものがあります。

影響としては、私は年休が足りなくなって、給与が減額されることになりました(涙)

これからは基準を働いている人に変えていく必要がある

と感じています。

待機児童ゼロを継続

待機児童ゼロ継続に向けても、働きかけが必要であるとも感じています。

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(2)子どもの病院代がほぼゼロ

子どもの病院代

都会では恵まれた医療費助成制度により、子どもの病院代は0円が当たり前の時代になりました。

薬も無料で出してくれるので

「(薬の)ケース代100円です」「・・・財布がないので払えません」

なんてことも東京にいた時はありました。

病気
無料だと熱が出た場合など病院に連れていきやすいですよね。

南箕輪村の医療費助成

最近は地方でも医療費助成を実施する自治体が増えてきましたが、南箕輪村は上伊那地域では群を抜いて先行実施してきた自治体です。

・平成18年度 小学校3年生まで無料
・平成19年度 小学校6年生まで無料
・平成20年度 中学校3年生まで無料
・平成25年度 高等学校3年生まで無料

このことも、村が子育ての村という口コミが広がっている要因の一つと考えられます。

500円の自己負担金

ただ、南箕輪村は都会と違って完全に無料という訳ではありません。

福祉医療費の自己負担金というものがあります。

これは、子どもが病気をして病院に行った場合に、必ず500円(月1回)を負担するというものです。

具体例
・10月 1日 風邪でA病院に掛かる <500円負担>
・10月 3日 風邪でA病院に掛かる <負担なし>
・10月10日 転んで怪我をしてB病院に掛かる <500円負担>
・10月12日 風邪でA病院に掛かる <負担なし>
・10月12日 風邪の薬をC薬局で処方 <500円負担>
・11月 1日 風邪でA病院に掛かる <500円負担>
・11月 1日 風邪の薬をC薬局で処方 <500円負担>

ただし、福祉医療費の自己負担金とは医療機関に支払うものではなく、制度を支え合う一員となっていただきたいと言う主旨で、負担していただいている費用となっています。

大きな自治体と違って財源に余裕のない村では、支え合って様々な制度を成り立たせています。

とはいえ、500円も積もれば意外と痛い・・・ですよね。

子どもだけでなく68歳以上の熟年者や3級以上の障がい者、療育手帳交付者なども条件によって対象となります。

福祉医療費受給者証

この制度が適用されるには福祉医療費受給者証を病院に提示する必要があります。

通常は転入時等の手続きで一括して実施されるので、受給者証が手元にないことはあまりありませんが、無くした場合などは村役場の窓口で

・健康保険証
・印鑑
・通帳(振込口座確認用)

を持参して申請書を提出すれば即日発行してもらえます。

伊那中央病院
所在地は伊那市ですが、伊那中央病院は南箕輪村からとっても近い位置にあります。

村にある病院リスト

医師会や歯科医師会、薬剤師会に所属している村にある病院のリストです。

病院名診療内容電話番号
市川内科クリニック内科、内分泌代謝0265-77-5677
長田内科循環器科医院内科、循環器科、消化器科、小児科0265-72-4043
高原医院整形外科0265-98-0385
南信病院精神科・心療内科0265-78-4161
堀田内科クリニック内科 循環器科0265-72-3980
ゆりの木クリニック眼科0265-74-2128
くらた歯科医院歯科医院0265-76-1610
やなぎさわ歯科クリニック歯科医院0265-98-0828
アルプス薬局薬局0265-77-1193
ほたる薬局 春日街道薬局0265-96-7108
毛利薬局薬局0265-78-6780
薬局マツモトキヨシ伊那インター店薬局0265-76-8918

☆これからの提言☆

福祉医療費自己負担金の今後を考える

500円の福祉医療費の自己負担金ですが、上伊那では宮田村などでは、すでに負担を求めない方向に動き出しています。

日本一の子育ての村を目指す南箕輪村としては、追従していくべきというのが私のスタンスではありますが、その財源の確保が求められるところです。

ここへの具体的なアイディアや提案は現在まだ思考中です。

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(3)子どもが先生!運動あそび

運動あそびプログラム

南箕輪村では運動あそびプログラムが全ての保育園で実施されています。

運動あそびプログラムとは

専門の運動保育士が各園を定期的にまわって、子どもたちに発達段階に合わせたあそびを提供し、遊びながら、楽しみながら自然と支持力や跳躍力、懸垂力などを身につけ、達成感を感じながらカラダとココロを育てるプログラム

となっています。シンプルにすると、

親と子が一緒に遊べる適切な運動を年齢別に教えてくれるプログラムです。

運動あそび
南箕輪村子育て支援ハンドブックから引用

村内の保育園では定期的に子どもたちは運動保育士と一緒に運動あそびをしています。

それに加えて、親も参加できる「親子運動あそび」が年2回あります。

親子運動あそびプログラムは45分程度ですが、10種類程度のあそび方を教えてもらい、実際に子どもと一緒に楽しむことができるので、

・当日も楽しいですし
・終わった後も家庭で実践できる

のもでとてもありがたいです。

「あれっ。この前まで出来なかったのに出来たね!」

みたいなことも多く

・子どもの成長を肌で感じられるし
・クルッと回すなど結構アクロバティックなこともできるようになるので

ちょっとした感動ものです。

以前、筑波大学の名誉教授に聞いた話の中に

「人間は産まれた時には何もできない状態で生まれてくる。だから何かができた!という体験は人間が最も単純に喜びを感じるものなんだよ」

というエピソードがありました。

地元スポーツクラブのコーチなどからは

「南箕輪の子たちは基本的な運動体験が整った状態でクラブに入ってくる子が多い。多分運動あそびの影響だと思う。」

系の話も聞いたことがあります。

私が子どもに「運動あそびするよ!」と言うと大喜びなのですが、

大人にとってはかなりハードです。

特に我が家のように3人もいると、1つの種目を3回やって、やっと1サイクルなのですが、子どもにとっては3回に1回しか出番がないので

「はやく!はやく!」の状態になります。

順番抜かしも頻繁に起きて喧嘩の原因にもなりますので、お気をつけください。

運動あそびは松本短期大学の柳沢秋孝名誉教授が子どもたちの発達段階と脳科学から生み出した、どんな子どもでも体を動かすことが好きになるプログラムで、楽しく体を動かすことで脳(特に前頭葉)の活性を促し、人間性を豊かにするとされています。

☆これからの提言☆

運動あそびDAYをつくろう!

毎日は出来ませんが、定期的に運動あそびをするような動機付けがあると、子どもとの触れ合いが増えていいなと感じています。

とはいえ、サボりがちになってしまうのは否めないので、毎月23日に村が設定している「ノーテレビ、ノーゲームデー、親子で本を読む日」にあやかって、運動あそびデーも23日の取組みに加えてもらえればいいなと考えています。

ちなみに正式にはノーテレビ、ノーゲームではなく、ノーメディアデーに今は変更になったとのことです。

とはいえ、子どもにとっては前者の方がわかりやすいので、その辺りも提案していきたいと思っています。

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(4)村の独自事業!ママの就業&お仕事相談

ママの就業&お仕事相談

近隣の自治体にはない、南箕輪村独自の取組みとして

「ママの就業&お仕事相談」があります。

この事業は再就職トータルサポートセンター(こども館内)で実施しており、「安心して子育てできる準備を一緒に」というメッセージを出しています。

現在仕事をしていてこれから産休・育休を検討されている方から、子育て中で再就職を考えている方まで、

仕事と家庭の両立に関係する全てのこと

についての相談ができます。

ただ、1点縛りがあって、利用できるのは女性のみとなっています。

相談室
明るい雰囲気の相談室に明るい相談員さんが常駐しています。

ママと謳っていますが、実際は女性であればどなたでも利用できるのが特徴です。

料金は全てのサービスを無料で利用できる!有難い状況で、なおかつ

雇用保険受給(失業給付)における求職活動対象にもなります。

いい表現かは分かりませんが

親身になってくれるハローワーク以上の存在が村にある

というイメージでしょうか。

就業相談
南箕輪村が自信を持ってお届けする独自事業と言えます。

常駐する相談員さんは、企業を回って仕事を探すこともしているため、最新の求職情報を持っていることも強みかと思います。

そして場所はこども館の中にあります。

こども館は南箕輪村の隣に2017年にできたばかりの新しい施設で、お子様スペースもあるので、子連れでも安心です。

相談室入口
子ども館に入って右側の奥に相談室はあります。

村長が夫婦共働きで苦労された経験から、南箕輪村は子育て支援に手厚い事業が実施されています。

子育て支援というと、どうしても子どもへの支援に目が行きがちですが、子育てをする母親へのサービスを充実させることにも重きを置いた独自事業が村では実施されています。

就業までの流れ

紹介されている就業までの流れはこんな感じになっています。

1 就業相談
2 求人情報提供
3 就業準備
4 就職
5 就職後のアフターフォロー

イメージがつきにくいと思うので、ぜひ実際に相談室を利用してもらえればと思います。

Facebookページでも最新情報を確認

Facebookで情報発信もしています。

男性へのサポートは?

最後に男性は何かサポートがあるのでしょうか。

答えは

「男は黙ってハローワーク・・・」

というのは冗談で、移住を希望している人であれば長野県が実施しているU・Iターン者の就職支援制度を活用することが出来ます。

また、東京銀座にある、ふるさと回帰支援センターでも、担当者や自分が持っているスキルにもよりますが、就職先を斡旋してもらえる可能性がありますよ。

☆これからの提言☆

人材バンクとしても活用を

就職に関しては、2019年度も引き続き売り手市場と言われています。

若者を中心に、人口が都市部に一極集中する流れも変わっておらず、地方では人材不足感がすごいです。

村役場でも係内で2人が産休でお休みしたのに、代替職員が一切配置されていないなど、異常な事態となっており、明らかに住民サービスが低下する状況となっています。

経営サイドである管理職は危機感を持たなくてはなりません。

ママの就業相談で集めた人材をバンク化し、村役場でニーズがあれば、速やかに連携する仕組みを少なくとも整えたいところです。

ゆくゆくは人手が足りない民間会社とも、より密接に連携できることが望ましいと考えています。

村を出る若者を応援し、Uターンもしやすくします。

南箕輪村のホームページは、採用ページが常設されていません。

公務員人気が続く中、自治体が設置する採用ページへのアクセスはとても多く、常設で採用ページを設けていないと、新規採用をしていない過疎の自治体であると勘違いされることも予想されます。

また、とあるNPO法人が実施した「Uターン時に利用した情報の入手方法ランキング」によれば、1位が親、親戚、友人などの口コミ、2位が自治体のホームページになっています。若者が村を出て挑戦することはとても大切なことですが、戻って来ようと思った時に採用ページがないのは大きなマイナスです。

南箕輪村の採用ページの常設化および、そのページから、ゆくゆくは上伊那の企業への採用ページやイベントなどにもリンクできるように働きかけたいと思います。

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(5)無駄が少ない!スリム行政

生活に欠かせない施設が村にはない

南箕輪村には実は

  • 消防署がありません。
  • 総合病院がありません。
  • ゴミ処理場がありません。

生活に欠かせない施設が村内にはないんです。

それでも村が問題なく機能しているのは

上伊那の自治体が互いに協力関係を築くことが出来ているからなんです。

上伊那には複数の自治体で展開している3つの広域行政組合があります。

  • 伊那中央行政組合
  • 長野県上伊那広域水道用水企業団
  • 上伊那広域連合

過去には伊那消防組合や伊北環境行政組合などがありましたが、現在は上述の上伊那広域連合に吸収されています。

伊那中央行政組合

伊那中央行政組合は伊那市、箕輪町そして南箕輪村の3つの自治体で昭和38年に構成され、伊那中央病院を本部として

  • し尿処理
  • 汲取運搬
  • 焼却灰最終処分場管理
  • 病院事業

を共同処理しています。

例えば、伊那中央病院は伊那市にありますが、3つの自治体で運営する伊那中央行政組合が管理していることから、

南箕輪村民は、伊那市民と全く同様に病院を利用することが出来ます。

総合病院のコストは莫大ですから、村に病院をつくることを考えれば、かなり無駄なコストが省ける結果となっています。

伊那市にあるからやっぱり伊那市民の方が近くて便利じゃないの?

と思われますが、この伊那中央病院は南箕輪村と伊那市のほぼ境に位置しており、箕輪町や、伊那市の中で東や南側に住んでいる方々より、

南箕輪村の方が病院に近い位置にあることも、村の利点の一つとなっています。

長野県上伊那広域水道用水企業団

上伊那広域水道用水企業団は長野県、伊那市、駒ヶ根市、箕輪町、宮田村そして南箕輪村で昭和55年に構成されました。

ダムの整備など水道用水供給に関わる事業を、県を含んだ多くの自治体で合理的に運営しています。

なお、南箕輪村の85%の水は企業団のものを利用しており、これは参加自治体の中でTOPレベルの利用率です。

上伊那広域連合

上伊那広域連合は、伊那市、駒ヶ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、中川村、宮田村そして南箕輪村で平成11年に構成されました。

平成11年以前は、上伊那地域広域行政事務組合(昭和46年発足)という名称で活動しており、住民票の基盤システムなどを共同で構築し、運営していました。

伊那市のいなっせを本部として

  • 広域行政の推進
  • ふるさと市町村圏基金事業
  • 広域的な観光振興
  • 業務システムの共同利用を行うための電算機の設置・管理および運用
  • 養護老人ホーム入所判定委員会
  • 障害支援区分認定審査会
  • 介護認定審査会
  • 広域的な医療体制の整備
  • 循環型社会形成の推進
  • ごみ処理施設および最終処分場の設置・管理および運営
  • 公共土木事業に係る事務
  • 広域的な幹線道路網構想および計画の策定・連絡調整など
  • 消防事務
  • 火薬消費等の許可
  • 液化石油ガス設備工事届受理
  • 広域的課題の調査研究

を共同処理しています。

う〜ん。すごい量ですねぇ。

これを各自治体で担当していたら、無駄でありコストも膨大です。

例えば冒頭で消防署がないと述べた消防事務では、近隣の伊那市や箕輪町から駆けつけてもらう形にしているので、負担金を払うことで、南箕輪村に新たに消防署を作って維持するより、コストを削減することが出来ています。

さらに、それを補完する頼れる存在である、

南箕輪村消防団が村では組織されています。

こういう切り口で考えると

南箕輪村消防団の活動ってとっ〜ても有難いんだなぁ

といつもにも増して感じることが出来ます。

(でも、私はおっさんなので残念ながら入れません)

上伊那クリーンセンターオープン

上伊那クリーンセンターがオープンしたことにより、2019度から変更となるゴミ処理の流れも気になるところです。

ゴミ処理
これからのゴミ処理の流れ
ゴミ処理過去
過去のゴミ処理の流れ

伊那中央清掃センターとクリーンセンターたつのは、今後閉鎖されることになります。

課題として残るのは、粗大ゴミ等を処理している老朽化してきたクリーンセンター八乙女です。

伊那地域定住自立圏

平成28年に伊那市、箕輪町そして南箕輪村により、伊那地域定住自立圏の協定が締結され、伊那地域定住自立圏という新たな共同事業がスタートしました。

伊那地域定住自立圏の取組みは

  • 空き家バンクホームページ運営
  • 空き家バンクツアーの開催
  • 子育て支援センター相互利用
  • 病児病後児保育施設の運営
  • 子育て支援映画の上映
  • 放課後児童クラブ支援員研修会
  • 伊那本線(バス)の運行
  • 職員合同研修

など多岐にわたっており、中央市を宣言した伊那市に多くの負担をいただきながら、村は無駄が少ない形で事業が実施出来ています。

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3 環境、立地等による人口増の考察

(1)山麓の村人〜豊かな日照と夜の涼しさ

青(蒼)い山が見える

「青(蒼)い山が見える」

自信を持って言える場所が、日本にはどのくらいあるでしょうか。

南箕輪村から見える青い山々、山麓の村人の風土と人口増の関連を考察します。

伊那盆地

南箕輪村は伊那盆地の中にあり、伊那盆地はオンリーワンの特徴を持っています。

それは、東西を日本を代表する山々にはさまれている、という特徴です。

具体的には

東は3000m級の赤石山脈(南アルプス)、その手前に最大1800mの伊那山脈

西は2,000~3,000m級の木曽山脈(中央アルプス)

に、はさまれており、

さらに南アルプスは日本で富士山の次に高い、

・日本で2番目に高い北岳
・日本で3番目に高い間ノ岳

など、日本最大級の山脈が連なっています。

ただ南北には山がないので、

囲まれているのではなく、はさまれていると言う表現の方が正しいです。

そんな伊那盆地の中で、南箕輪村は盆地の北部に位置しています。

南箕輪村誌
ちょっと太字になっているのが南箕輪村 南箕輪村誌より引用

上図を見ていただくとわかるように南箕輪村は伊那盆地の中で

最も盆地がひらけた(東西の距離が広い)場所に位置しています。

木曽へ抜ける権兵衛トンネルが村の中に出来たのもこの理由かと思われます。

ひらけているので、車で木曽から権兵衛トンネルを抜けて南箕輪村に入った瞬間の景色は素晴らしいものがあります。

なだらかな下りの先に広がる盆地の解放感がすっごいです。

恵まれた日照時間

南箕輪村は標高が700m前後と比較的高いことと、自然豊かな地域であることから、空気が清澄で、晴天も多く、日照時間、日射量ともに多いのが特徴です。

村誌より
左下の日照時間(2221h)にご注目

日照時間は国内では最大レベルの年間2221時間となっています。

2221時間のうち、作物を育てる主要期間である、5月から10月の日照時間は1180時間となっており、

これも国内で最高レベルとなっています。

また、雲や霧、スモッグに影響される日射量についても多く、その根拠は長野の特産である赤々としたリンゴにもみることができます。

高尾山の頂上に30万人以上が住んでいる

日本を代表する高い山々にはさまれているため、その麓といえ、居住地域は標高650mから840mとなっており、全体として準高冷地になっています。

東京目線で例えてみると、みんな高尾山の頂上に暮らしているようなものです。

長野県出身の元中央気象台職員の関口武氏の気候区分によれば、「中央高原型」の気候区分となります。

高尾山の頂上の高原に暮らす人々は、なんと30万人以上もいます。

高い山々によって受ける気象上の影響

高い山々にはさまれていることから受ける気象上の影響は極めて大きいものになっています。

中央高原型の気候区分の特徴として、

(1)最も内陸で海洋の影響が少ない。
(2)高原であるため平均気温はやや低い。
(3)夏季は高温となり冬は寒く年較差が大きい。
(4)夏季は日較差も大きい。

が挙げられますが、

その中で最も特徴的なのが

(4)夏季における気温の日較差が日本の中で最大レベルで大きい

ということです。

(1)内陸で海洋の影響が少ない

日較差にも通じる話になりますが、陸地は海に比べて温まりやすく冷めやすいといった特徴があります。

そのため、海に近い地域の悩みのタネである台風による被害が少ないといった特徴があります。

そもそも内陸なので、台風は村に来るまでに弱まる傾向にありますが、この地域は東西の山脈によってさらに弱まる事実があります。

まさに山々に守られた地域と言えます。

(2)高原であるため平均気温はやや低い

南箕輪村の年平均気温は11℃程度となっており、同じくらいの緯度(35°~36°)にある都市の年平均気温に比べてやや低くなっています。

・南箕輪 10.8-11.6℃(標高 680-772m)

・甲府 13.7℃(標高 272.8m)
・福井 13.9℃(標高 9.1m)
・熊谷 14.1℃(標高 29.7m)
・東京 15.3℃(標高 5.3m)
・銚子 15.5℃(標高 27.4m)

これは、単純に標高が高いことが理由です。

(3)気温の年較差が大きい

日較差の話をする前に、気温の年較差についても紹介します。

気温の年較差はまぁ簡単に言うと夏と冬の最高、最低気温の差です。

実は、南箕輪村は気温の年較差が結構大きい村となっています。

具体的な数字を列挙してみると

・那覇 12.1℃
・東京 22.0℃
・南箕輪 25.3℃
・旭川 28.9℃

となっています。

旭川すごいですね・・・。

どちらかと言うと年較差については少ない方が暮らしやすいと思うので、沖縄(那覇)が羨ましいというのが感想です。

(4)気温の日較差が大きい

いよいよ本題の気温の日較差です。

気温の日較差は1日の昼と夜の気温の差です。

実は、南箕輪村の夏は熱帯夜がほとんどありません。

私は無知な都会出身なので

「お昼暑くても、田舎はどこでも夜は涼しいんだなぁ・・・」

と思っていました。

でもこれは大きな間違いで、

南箕輪村(上伊那)だから涼しいというが正解になり、それを数字にしたのが日較差となります。

村誌より
左の上から3段目の気温日較差にご注目

表でみると、日本における日較差の最大は12℃となりますが、

南箕輪村はそれに極めて近い10.2-11.6℃となっています。

夏はどんなに暑くても、夕方からは気温がどんどん下がってくるので、夜寝苦しいことはほとんどありません。

そのため、村にはエアコンがない家がたくさんあります。

また、夜間の温度低下によって作物の呼吸作用が抑えられ、秋作物の実りをよくするなどの影響もあり、具体的には

信州そばのそばの実などはその代表格

となっています。

風を受けとめる山々

その他でも、季節風による降雨(降雪)は、冬は中央アルプス、夏は南アルプスのおかげで少なくなっています。

これは、村の雪が少ない理由の一つにも数えることができます。

また、山々があるため、強風が吹くことも少なく、風向きは南北の方向がほとんどとなっています。

☆これからの提言☆

オンリーワンの魅力をPR

標高がこんなに高い地域にこれだけたくさんの人々が生活しているのは、世界的に見てもとても珍しいことだと思います。

中央アルプスと南アルプスに挟まれていることから、山の眺望が素晴らしいことは伝えやすいですが、せっかくですから、熱帯夜がほぼないことや、実りが豊かなことなど、この地域のオンリーワンの魅力も、上伊那全体で可視化し全国にPRできればと考えています。

先日、上伊那農業高校=上農高校の会議に出席した際に、これからは地域のみなさんと話し合って、高等学校の運営をしていくので、色々な観点で協力をお願いしたいという話がありました。

高校生が主体となって、大人がヒントを出しつつも、上伊那のPRにつながる事業を構築できればと考えています。

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(2)大芝高原〜生活圏極近の充実スポット

道の駅大芝高原

南箕輪村の中にある唯一といっても過言ではない観光スポット「大芝高原」

2018年7月には、道の駅大芝高原として新たなスタートを切りました。

大芝高原の施設一覧

さて、そんな大芝高原ですが、村は全てのリソースを投下しているといっても言い過ぎではありません。

いやぁ〜本当に…すっごい投下してます。

・カフェ
・レストラン
・宿泊施設
・温泉
・野球場
・総合運動場
・屋内運動場
・多目的運動場
・マレットゴルフ場
・セラピーロード
・大芝湖(池)
・アスレチック
・遊具(幼児用、子ども用)
・キャンプ場
・焼肉ハウス
・コテージ
・足湯
・森の交流施設
・研修センター
・工房
・パン屋
・テニスコート
・足つぼロード
・芝生広場
・プール

などなど。

イルミネーションフェスティバルも秋には開催されています。

複合に複合を重ねた施設で、東京ディズニーランドとシーを足した広さがありますが、ナビゲーションが足りていないため、

最初に訪れた方には正直ちょっと優しくない観光施設です。

バーティカルリミット
毎年5月にはトレイルランニング大会「経ヶ岳バーティカルリミット」も開催

俺の大芝高原

「大芝高原の魅力は何ですか?」

南箕輪村の課長に問われた質問ですが、私は上手く応えることができませんでした。

高原と言えば
・八ヶ岳
・霧ヶ峰
・那須高原
などの有名スポットを思い浮かべてしまい、安易にそこと比較してしまったことと、

高原=素晴らしい景色が見れる

と言う、私の勝手な認識があったことが原因と考えています。

ですが、村に移住してしばらくして気づいたことがあります。

「なんか大芝高原が好きになってきた」ということです。

これ、何でかなぁと・・・。

面接上手く応えられなかったので心にずっと引っ掛かっていて、ずっとずっと考えていました。

そしてようやく最近一つの結論が導けました。

それは

生活圏と非常に近い割に異常なまでに充実した観光地であること

言い換えれば

俺の、私の大芝高原なんです!

村のどこに住んでいても車であれば5分から10分の距離にあるこの大芝高原は、

村民にとって自分の庭みたいな感覚になるんだと思います。

俺の庭
俺の庭ダァーと「大芝高原」で遊ぶ息子

前述の八ヶ岳や霧ヶ峰は、そこに住んでいても自分の庭って感じじゃないと思うんですよね・・・。

合併反対の理由

平成の大合併の時にも、この大芝高原を他にとられたくないと言う想いから反対した方も多くいらっしゃったと聞いています。

大芝高原が地元にあるから・・・

家族で上伊那や木曽など、色々な公園に遊びに行きます。
・ロング滑り台がある宮田村だったり
・おもしろ自転車がある岡谷市だったり、
・大きなアスレチックがある伊那市だったり
子どもたちはどこに連れていっても大喜びで遊びますが、

それでも「大芝高原に行きたい!」ということが多いです。

大芝高原があるからこそ、他の公園に行った時に

「ウチの村にもあったらいいなぁ」的な感情に大人もならない

ことは定住の意味で大きいです。

結論として、大芝高原は村を愛する象徴であり、そして定住要因の一つだと思います。

☆これからの提言☆

野外宿泊施設の充実を

大芝の湯の奥にあるコテージやキャンプサイトは、木々の中にあるからなのか、森の雰囲気の醸成がすごいです。

高速のICから10分程度の場所とはとても思えないほど、森林の雰囲気を味わうことが出来ます。

宿泊施設については、大芝高原には他にも大芝荘がありますが、コテージやキャンプサイトは近くに大芝の湯があるので、何かと使い勝手がいいですし、利益率もコテージの方が高いので、今後はコテージを増やすなどの方針に変更するべきと感じています。

また、キャンプサイトについても、テントや寝袋の貸出しなどを新たに実施して、道の駅に訪れたファミリーが手ぶらでキャンプできる導線を構築できればいいなと考えています。

将来はグランピング施設を目指すべきと思います。

遊具の整備

大芝高原の幼児向けの遊具がある場所は、雨が降ったあとや霜の時期になると、中々乾かずに、使えないことが多いです。

仕方のない部分もありますが、少しでも改善していきたいですね。

また、屋根がついていて、雨の日も遊べて、子どもから大人まで遊べて、トレーニングにもなる夢のような大型遊具を、屋根はついていませんが、茨城県のひたちなか海浜公園で見つけて以来、これを大芝高原に導入できたら、集客の目玉になるなぁなんて考えています。

設置だけでなく、運営にもかなりお金が掛かりますが、検討だけは進めていきたいです。

日立海浜公園の遊具ではしゃぐ

村民に愛される大芝高原について、色々な意見やアイディアを集約できる仕組みづくりが必要であると感じます。

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(3)税金が安い!?

何気ない普段の会話から

「南箕輪村って税金が安いって聞きますけど本当ですか?」
「えっ!どこで聞いたんですか?」
「えっ!結構聞きますよ〜」

そんな会話がこの前あって、ちょっと調べてみましたよ。

どの税金が安い?

税金と言っても、所得税、法人税、住民税などなど、日本には税金が50種類以上あります。

最近話題に上がる税金はやっぱり消費税でしょうか。

でも消費税に代表される消費課税は、基本的に全国どこでも一律なので、今回の「税金が安いって聞きますけど〜」の中には入ってこないですよね。

ではどの税金が安いのでしょうか?

・住民税
住民税が安い!ってことになるとすごい分かりやすいんですが、長野県内はほぼ一緒なので、これではありません。

・事業税
事業税が安い!ってことになるとありがたいですが、これも長野県内はほぼ一緒なので、これではありません。

ちなみに個人事業税は課税所得金額の3〜5%になっています。

・固定資産税や相続税
土地の評価額が他と比べて安ければ、税金が安くなります。

もしかしたらこれかもしれません。
ということで、県内及び上伊那で調べてみました。

土地の評価額

全ての土地評価額が定まっていて公表されている訳ではないので、長野県が公表している「平成29年度 市町村別平均価格及び変動率一覧表」によりますと

市町村標準地数価格(円/㎡)変動率
長野市7471,100-0.3
松本市5362,7000
茅野市551,100-1.9
軽井沢町850,0002.4
諏訪市649,900-2.1
下諏訪町347,900-1.6
岡谷市646,700-2
上田市1744,400-0.9
佐久市941,300-1.6
塩尻市939,3000.7
中野市538,900-1.7
飯田市1138,200-1.3
千曲市835,500-2.5
小布施町435,200-0.4
須坂市1034,800-1
坂城町330,600-2.5
駒ヶ根市530,600-2.8
山ノ内町329,900-3.6
東御市429,300-1.7
伊那市629,300-2
木曽町327,000-3.8
箕輪町326,500-2.7
安曇野市1625,800-0.1
富士見町325,200-2.4
小諸市524,500-2
辰野町323,800-3.8
飯山市422,200-1.3
松川町322,100-2.2
御代田町321,300-1.2
高森町320,500-1.4
宮田村219,900-2
小海町318,600-2
大町市618,000-2.2
松川村217,800-1.4
上松町317,400-3.2
野沢温泉村217,200-3.7
☆南箕輪村☆216,000-0.8
飯島町315,700-2.7
池田町313,600-1.6
信濃町312,300-2.6
飯綱町211,900-3.6
白馬村38,700-1.4
中川村25,400-3

南箕輪村けっこう下の方ですね〜

算出している地価データの標準地数が少ないので、ざっくりのデータにはなってしまっています。

最新の土地評価額

上伊那で抜き出して、さらに最新である30年度データを右に加えると

駒ヶ根市 30,600円→29,800円
伊那市  29,300円→28,700円
箕輪町  26,500円→25,800円
辰野町  23,800円→23,000円
宮田村  19,900円→19,600円
南箕輪村 16,000円→15,900円
飯島町  15,700円→15,300円
中川村   5,400円→ 5,300円

地価公示から見ると南箕輪村は上伊那の中では比較的安いことが分かりました。

これは、税金が安い!と言われる一つの要因なのかと思います。

地価低下の変動率

また、調べていて判明したことは、他の自治体と比較して、地価低下の変動率が小さいということです。

さすがに人口が増えているように、地価も上昇するまでは至っていませんが、地価の低下が少ない自治体となっており、将来に渡っての不安が多少緩和される状況になっています。

☆これからの提言☆

移住希望者が好む土地を見つけやすく

南箕輪村に移住して3年目となり、これまで家を建てる土地を探してはいましたが、造成されて売りに出されている場所は、眺望があまりひらけていないなど、中々希望する条件の土地に出会うことが出来ませんでした。

自分が住みたいと思う場所は、地元の方が避ける傾向にあることが最近分かってきました。

でも、都市部のゴミゴミした中に住んでいると、周りに何もない所に憧れてしまうんです。

  • 農道から上は寒いからやめた方がいい → どこでも寒いからあまり関係ない
  • 学校から遠いよ(2km以上)→ 近いと値段が高くて手が出ない
  • 景色がいいだけ、周りに何もない → それでいいんです。

移住希望者が好む土地を可視化できるよう、後押しができればと考えています。

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(4)1点集中できるギリギリの規模

立派な公共施設

南箕輪村の公共施設は自慢したくなるほど、どれも立派で豪華です。

村の公共施設なのに、なんでこんなに立派で豪華なんでしょうか。

おそらくそれは自治体の人口および面積からして、

1点集中できるギリギリの規模だから!だと考えています。

・観光スポット(大芝高原)も1つ
・体育館も1つ
・屋内運動場も1つ
・カフェも1つ
・子ども専用施設も1つ

などなど、公の施設はどれも1つしかありません。

ただ、人口が増えてきた経緯から小学校だけは2つあります。

それでは、百聞は一見にしかず、1点集中して造られた、村の公共施設を見ていきましょう。

村民体育館

正式には「南箕輪村村民体育館」と言います。
・延べ床面積:3,664m平米
・竣工:昭和52年
・増築:平成14年
・改修:平成30年

V1リーグで現在奮闘しているVC長野トライデンツが、メインの練習場としても使用している体育館です。

VC長野練習風景
V1の練習が超間近で見れますよ。

2018年にリニューアルされたばかりで、村の体育館にしてはとても広く、また床の質も最高級で、柔らかくて吸収性のあるものになっていて

超おすすめできる施設となっています。

利用状況としては、夜は人気で埋まっていますが、日中の時間は比較的空きがあるので、ぜひ利用してもらいたい体育館です。

村なので使用料も比較的リーズナブルになっています。

大芝屋内運動場

正式には南箕輪村村営大芝屋内運動場と言います。

延べ床面積:1,941m平米
・竣工:昭和62年
・増築:平成14年
・改修:平成30年

平成30年3月に人工芝に張り替えられ、完全に生まれ変わりました。

屋内運動場
これが村の施設ですよーーー!

しかしながら、当初人工芝の下に引く予定だったゴムを、予算の関係でカットしたため、地面がとっーても堅いところが2つの意味で痛いところです。

でもこの施設、冬季は屋外スポーツの利用者がこぞって使用する形になるので、争奪戦が行われるくらいの超大人気スポーツ施設になります。

これは寒い地域あるあるですね。

大芝高原味工房(カフェ)

正式には大芝高原味工房と言います。
・延べ床面積:800m平米
・竣工:不明
・改修:平成21年
・増築・改修:平成30年

道の駅大芝高原にある村とは思えないおしゃれなカフェです。

最近はガレットやクレープなども食べられるようになりました。

味工房
ガレット、クレープ、ラーメン、飛び地カレーが食べられますよ。

神楽坂の名店「ル・ブルターニュ」と提携を結んでおり、味工房でガレットを焼く職人であるクレーピエは、実際にブルターニュの店舗で修行している人たちです。

ぜひ、味工房のガレットを最初に食べてもらいたいです。

こども館

・延べ床面積:1408.13m平米
・竣工:平成29年

南箕輪村版ネウボラの象徴となるこども館が平成29年に完成しました。

こども館
開館当時のこども館の風景

ネウボラとはフィンランドの文化として定着している

切れ目ない家族支援のことを指します。

簡単に言うと、1つの家族について「ネウボラおばさん」と呼ばれる日本でいう保健師が、妊娠した時から小学校入学まで担当を変えずに面倒をみる制度のことを言います。

ずぅーと同じネウボラおばさんが家族の面倒を見るので、

例えば

「最近夫婦仲が悪いなぁ」

みたいなことまで気が付いて、

「妊娠で奥さんのホルモンバランスが変わったのよー。旦那さんわかってあげてー」

みたいなアドバイスまでしてくれることもあるそうです。

日本では法律的に同様のことを実現するのは難しい現状がありますが、

切れ目のない支援という観点で、それにできる限り近づけていくのが

「南箕輪村版ネウボラ」

と位置付けられており、その拠点がこのこども館となっています。

放課後児童クラブにも活用されていますが、児童館的な位置付けではありません。

☆これからの提言☆

大芝高原の施設の愛称を募集

・・・屋内運動場・・・

ネーミングに課題ありです。

村民から愛称を募集して「まっくんドーム」など、誰が検索しても調べやすい施設名に変更が必要です。

専用のホームページもありませんので、利用率を上げるのであれば、1ページ程度でいいので、WEBも作りたいものですよね。

大芝高原のあまりにも読み込みが遅いページは、なぜ改善されないのか疑問で、そちらの対策が先にはなりますが。

また、味工房は施設の在り方とネーミングに課題を抱えていると感じています。

現在はカフェ、工房(パン屋)、直売所の3つの施設をまとめて味工房と呼んでいます。

2019年度からカフェは完全に外注となることもあり、それぞれネーミングを改めるべきと思います。

例えばカフェを考えると、普通に生きていれば、味工房とガレット(フランス料理)が結びつくことはまずありません。

「信州ガレットカフェ」
「信州ガレット工房」

など、紐づいたネーミングが欲しいところです。

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(5)コンパクト&ベッドダウン〜暮らしやすい村

ライフエリアとグリーンエリア

南箕輪村の面積は40.99㎢です。

但し、その半分が飛び地になっています。

これは全国でもとっーても珍しい特徴です。

地図
左が飛び地、右が人が住んでいるエリア

地元の中学生は飛地をグリーンエリア、人が住んでいるエリアをライフエリアと呼んでいます。

地図上は飛地が小さくなっていますが、飛地が21.7㎢でライフエリアが19.3㎢なので、

面積は飛地のほうがライフエリアより大きいです。

コンパクトシティ

ライフエリアは4×5㎞と非常にコンパクトになっていることから、住民が移動するにも便利だし、行政が管理するにも便利なまさにコンパクトシティです。

また、山に接していないので、鳥獣被害が少ないといった特徴があります。

とある地主さんからこんなことを聞きました。

「俺は南箕輪村にも他の市にも土地を持っているけど、雪が降ったあとが全然違う。南箕輪は道路に雪が全くないのに、あっちは積もったままなんだよ。南箕輪は仕事が早い早い」

コンパクトシティの目が届きやすくて管理しやすいメリットが出た、分かりやすい事例だと思います。

大泉所ダム
飛地の大泉所はダムになっていて、カヌーが出来ます。

ベッドタウン

南箕輪村の中にも働く場所は少なくありませんが、近隣の伊那市、箕輪町、岡谷市、諏訪市など、アクセスのいい市街地へ通勤している方も少なくありません。

権兵衛トンネルが開通した2006年以降は、木曽地域へのアクセスも容易になり、林業などでそちらに働きにいく方も増えてきました。

商店街がない

さらに南箕輪村には商店街がありません。

商店街がないことはデメリットに感じる方も多くいらっしゃると思います。

ただ、大通り沿いに店舗はそれなりにあり、またコンビニやラーメン屋も多くあります。

でも小さな店舗がまとまった商店街がないんです

メリットとしては、日中に外からあまり人が流入せず、知らない人があまり村に入って来ないので、必然と顔見知りが多くなるので、安心・安全にも繋がると考えます。

交番もない

南箕輪村には「交番」もありません。

駐在所
役場の近くに駐在所はあります。

交番はありませんが、駐在所があります。

駐在所の役割は交番と変わりませんが、交番が交代制であるのに対して、駐在所は駐在する警察官の家族がすむ官舎を兼ねていることが特徴です。

事実上24時間勤務となってしまうため、治安の良い地域に配置されることが多いのが駐在所です。

栄えている場所と病院は近い

伊那市の中心市街地にも近く、また伊那中央病院にも近いといった立地上の特徴もあります。

伊那市の面積は667㎢と村の16倍以上もあることから、同じ伊那市でも場所によっては南箕輪村の方が、市街地や病院に近いので便利といった意見もあります。

公民館が立派

また、田舎の特徴ですが、町会(村では区や組)で管理している公民館が立派な施設となっており、住民としても使う機会が多いことが挙げられます。

区民祭や納涼祭、収穫祭やスポーツイベントの打ち上げなどなど。

そして意外と夜の時間も明かりがついていることが多いです。

私が所属している会もそうですが、結構頻繁に持ち寄りで飲み会が行われています。

遅くまでやっている飲食店が村内には非常に少ないので

「村の公民館でまったりみんなで飲む」

みたいな文化が、都会とは違ってあるんだなぁと思っています。

南殿公民館
立派な公民館が村内に12戸あります。

☆これからの提言☆

公園の在り方を改める

都会から南箕輪村に移住してきて1番残念だったのが、公園の在り方です。

村には大芝高原を除くと、12の公園がありますが、どの公園も区(町会)が指定管理の形をとっています。

区(町会)の方針として、管理を簡素化させようとする動きがあるので、遊具については積極的撤去の方向となっており、鉄棒とブランコだけとか、ブランコが取り外されているとか、そんなのが珍しくありません。

また、都会に比べて人口密度が低いため、車で公園にくるケースがほとんどですが、駐車場がない公園ばかりで、使い勝手も悪いです。(公園自体は逆に広すぎる)

南原保育園の遊具が共用で使用できるようになった南原グラウンドの公園スペースを一つの模範事例としてこれから整備し、移住者が多い村だからこそ、コミュニティ形成の場となり得る公園の重要性を訴えていければと思います。

地元野菜の配達支援

南箕輪村は高齢化率が低いといっても、優に20%は越えています。

これから毎日買い物に出かけることが難しい方も増えてくると思いますので、2019年度から元協力隊が立ち上げる地元野菜等の配達会社を、同じ協力隊であった立場からも支援できればと考えています。

また、地元野菜は現在いくつかのスーパーでしか購入できないので、高齢者だけでなく、全世代が、地元野菜を簡単に食卓に並べることができる取り組みの一環としても、サポートできればと思います。

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(6)産業構造&中央道伊那インターチェンジ

中央道伊那インターチェンジ

中央自動車道の伊那インターチェンジは1976年に南箕輪村の中に完成しました。

東京・・・諏訪ICー伊北ICー伊那ICー駒ヶ根IC・・・名古屋

田舎の移動手段は車中心ですので、インターチェンジが村内にあることは、移動の面でかなりのメリットです。

さらに、南箕輪はコンパクトな村なので、

どこに住んでも10分以内の距離にインターチェンジがあります。

さらにさらに

・東京までは2時間半から3時間程度
・名古屋までは2時間から2時間半程度

で行くことができます。

伊那インター
伊那インターチェンジ。入って左に行くと名古屋、右に行くと東京方面

土日で東京に遊びに行く時などはメインと反対方面なので、渋滞もなく、日帰りもできる距離です。

高速バス

高速バスが30分に1本、新宿まで走っているので、こちらを利用する人もたくさんいます。

「高速バスは酔いそうだから嫌だ」

と思われますが、最近の高速バスはあまり揺れず、以前に比べて快適になっています。

高速バスは独特な臭いがして、私は小学校の遠足などでは気持ち悪くなる児童でしたが、恐らくタバコ臭の付着が原因だったんじゃないかと思います。

バスは禁煙なのでその辺りも安心です。

金額も往復で6,700円程度(2019年度から7,000円)

で、それほど財布も痛みません。

なお、探せばもっと安い高速バスも走っています。

移動時間の計算

都会からこちらに移住して感じているメリットの一つに、

移動時間が簡単に計算できるというのがあります。

都会だと電車やバスがメインの交通手段の一つですが、乗換えや遅延など、移動時間の計算にも時間が掛かりますし、予想外の事態も多く起きるため、30分前には到着するように出発していました。

まさに無駄な時間です。しかも行きだけならまだしも帰りもです。

また、自家用車で移動する場合も、道路が基本的には混んでいるので早めに出ていました。

帰りは疲れているのに渋滞でイライラ&遅くなってしまうことも日常茶飯事です。

南箕輪村に移住して、道路の渋滞はほぼなく、到着予定時間に合わせて家を出ることが普通になりました。

もちろん帰り道も同じです。

スクールやイベントなどをしていると、開始時間の5分前やオンタイムで来る人が圧倒的に多いことにも驚かされます。

移住して移動でのストレスから解放されました。

旅行

あと、中距離旅行の選択肢も東京にいる時より増えました。

伊那ICから長野道を通って北へ行けば上高地安曇野など、近くに多くの観光スポットがあります。

さらに北に行くと長野市新潟にも手が届きます。

中央道を通って行けば諏訪八ヶ岳まで1時間かかりません。

南へ行けば下呂温泉名古屋にも近いです。

また、伊那ICを使いませんが、村にある権兵衛トンネルを使えば木曽地域にも遊びに行けます。

宿場町飛騨高山も1時間から1時間半ほどです。

さらに車を走らせれば富山など最近人気の北陸地方までも4時間かかりません。

しかも下道なので高速代が掛からないのもグッドです。

その他にも

最近は小黒川パーキングエリアに嬉しいことにETC専用の出入口ができました。

名古屋方面から帰って来る時はこちらで降りた方が帰りやすかったりします。

第二次産業が盛ん

伊那インターチェンジが完成したことを契機に、村は電子関係や精密機器関係、そしてIT関連企業の誘致に成功し、村内には企業工場が多数存在し、工業団地には大きな企業が入るようになりました。

結果、若年層の特に理系の学生向きの就労の場が十分に確保されるようになりました。

産業別就業人口の推移
・1965年 第1次 1,990、第2次  732、第3次 754
・1970年 第1次 1,675、第2次 1,254、第3次 938
・1975年 第1次 1,064、第2次 1,486、第3次 1,329
・1980年 第1次  897、第2次 2,023、第3次 1,656
・1985年 第1次  826、第2次 2,447、第3次 1,964
・1990年 第1次  698、第2次 2,700、第3次 2,225
・1995年 第1次  716、第2次 3,130、第3次 2,974
・2000年 第1次  583、第2次 3,560、第3次 3,327
・2005年 第1次  645、第2次 3,085、第3次 3,582
・2010年 第1次  545、第2次 2,882、第3次 3,841
・2015年 第1次  509、第2次 2,863、第3次 4,093

大型スーパー
インターチェンジ前には大型スーパーが並び、南原や沢尻地区の買物客で賑わっています。

農業にも明るい兆し

また、農業は減退傾向にありましたが、経営耕地面積は2015年には減少に歯止めがかかりました。

1995年 77,676
2000年 72,829
2005年 65,783
2010年 46,427
2015年 48,451

最近は村の特別栽培米のコシヒカリが

「風の村米だより」として現地呼称管理制度の認定を受け、

ふるさと納税ではすぐに在庫がなくなるほど人気を博すなど、ポジティブなニュースが農業関係でも増えてきました。

風の村米だより
オリジナル2合真空パックも販売されています。冷えてもうまい!

村のそば粉を活用したガレットも村の名産となりつつあります。

大芝高原味工房では神楽坂のガレットの名店ル・ブルターニュと提携が実現しました。

食べていただければ納得だと思いますが、上伊那の中では、味工房のガレットは上位に来ること間違いなしです。

☆これからの提言☆

コワーキングスペースをつくります。

ネット環境や印刷機能などが充実しているコワーキングスペースを、現在村内につくる計画を動かしています。

若者起業のスタートアップ施設として、村民が集えるスペースとして、色々な意見を聞きながら、重宝されるコワーキングスペースにしていきたいと考えています。

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(7)雪&鳥獣被害が少ない

都会に住んでいた時の長野県のイメージとして

冬は超雪が積もっている!!

というのものがありました。

そんなイメージで移住してきて、高いお金を出してスタッドレスタイヤを買ったのですが、

その年に雪が降って積もったのはたったの2回・・・

と、雪=スタッドレスという感覚では肩透かしを食らいました。

でも道路の凍結は凄い!のでスタッドレスでないと走行はできません。

南箕輪村に移住して、雪に悩まされたことは今まではありません。
2回雪が降った後の雪かきも、朝6時に起きて7時までには終わってしまう量でした。

そこで、長野県の地域ごとの積雪量は一体どうなっているのか?
そんなことを早速調べて見ましたよ。

第七次長野県総合雪対策計画から

豪雪地帯対策特別措置法に基づき、長野県では地域によって
・豪雪地帯(積雪の深さを一冬合計した値の平均5,000㎝以上)
・特別豪雪地帯(上記値の平均15,000㎝以上)
が指定されています。

豪雪地帯マップ
第七次長野県総合雪対策計画(平成30年)より引用

オレンジが特別豪雪地帯に、黄色が豪雪地帯に指定されています。

意外なことに長野県では

指定されている地域より、指定されていない地域の方が大きいことが分かります。

真ん中あたりにある

南箕輪村はもちろん指定区域外となっています。

垂直積雪量から

それでは、豪雪地帯に指定されていない地域は、地域によってどの位雪が降るのかをさらに調べて見ました。

残念ながら気象庁で積雪量のデータが見つからなかったため、代わりに市町村ごとの垂直積雪量を調べてみました。

垂直積雪量とは

建築基準法に則り、特定行政庁の定める各地の積雪の深さで、構造計算などの際に用いられます。(特定行政庁とは、建築主事を置く地方公共団体、およびその長のこと)

積雪量よりは関連が弱いですが参考にはなるのかなと思います。

市町村ごとの垂直積雪量(少ない順から)

市町村名垂直積雪量(㎝)
坂城町36
箕輪町47
南箕輪村47
安曇野市47
立科町48
中川村48
千曲市48
佐久市49
長和町49
伊那市50
東御市51
駒ケ根市53
飯島町53
喬木村53
飯田市54
松川町55
高森町55
豊丘村55
木曽町56
下條村58
天龍村58
青木村59
辰野町59
阿智村59
泰阜村59
佐久穂町60
宮田村60
阿南町60
根羽村60
売木村61
大鹿村62
小諸市63
生坂村63
川上村65
上松町65
筑北村65
平谷村67
小海町68
南牧村69
麻績村69
南木曽町70
南相木村71
北相木村71
軽井沢町73
諏訪市73
下諏訪町73
原村73
塩尻市73
岡谷市74
御代田町75
山形村75
朝日村75
池田町75
茅野市76
富士見町76
大桑村76
松川村76
須坂市78
小川村82
小布施町85
木祖村89
高山村89
王滝村91
大町市110
中野市123
飯綱町158
山ノ内町195
木島平村204
白馬村292
小谷村293
飯山市293
野沢温泉村305
信濃町312
栄村332
上田市データなし
松本市データなし
長野市データなし

長野県ホームページ「垂直積雪量算出シート(市役所または町村役場のデータ)」より引用

南箕輪村の垂直積雪量は2位タイの47㎝という結果でした。

なお、東京の中心部の垂直積雪量は30㎝、八王子などは40㎝で

八王子と南箕輪は7㎝しか変わりません。

これは自分でもびっくりです。

ただ、流石にもうちょっと南箕輪村の方が雪が降るんじゃないだろうか?と思います。

標高の高い山では雪はたくさん降っている

垂直積雪量のデータは市役所または町村役場を基準としたものです。

南箕輪村の飛地にある山、経ヶ岳はもちろん凄い雪が積もっています。

権兵衛トンネルを超えた木曽地域も山に囲まれており、そこはもっと雪が凄いです。

何が言いたいかというと、生活圏でない山には雪がしっかり降りますので、

ウィンタースポーツはもちろん楽しみやすい!ということです。

まっくん除雪隊

南箕輪村にはまっくん除雪隊という面白い取組みがあります。

区(町会)が主体となって組織される除雪作業のボランティアで、平成28年にはその数120人を数えました。

利用者が除雪隊1人の30分の作業に対して100円を支払う除雪ボランティアの仕組みが始まっています。

鳥獣被害も少ない

南箕輪村は雪だけでなく、鳥獣被害も少ないのが特徴です。

大芝高原にも昨年クマが出没しました。

南箕輪村は山に接していないので鳥獣被害がとっても少ない村です。

鳥獣被害の現状(平成28年度)

南箕輪村鳥獣被害防止計画によると、

被害総額は約112万円(平成28年度)となっています。

これは多いのでしょうか、少ないのでしょうか?

他自治体との比較

他自治体と比較して確認してみましょう。

調査年が自治体により、平成23年から29年と多少隔たりがありますが、

計画を公表している

  • 上伊那の5市町村
  • 耕地面積が大体同じくらいの池田町と高森町
  • 一番耕地面積が広い長野市

を例にとって調べてみました。

耕地面積(ha)被害面積(ha)被害金額(万円)被害金額/耕地面積
南箕輪村865311120.13
池田町86351500.17
中川村756783580.47
駒ヶ根市1860159170.49
宮田村492202440.50
長野市816061346040.56
伊那市51703630970.60
高森町9364217001.82
  • 池田町とは耕地面積がほぼ同じであり、被害面積は南箕輪村の方が大きいが、被害金額は南箕輪村の方が小さい。
  • 中川村は耕地面積は同程度であるが、被害額は3倍以上
  • 駒ヶ根市は耕地面積は2倍程度であるが、被害額は8倍以上
  • 宮田村は耕地面積が1/2程度であるが、被害額は2倍以上
  • 長野市は耕地面積は10倍程度であるが、被害額は40倍以上
  • 伊那市は耕地面積は6倍程度であるが、被害額は27倍以上
  • 高森町は耕地面積は同程度であるが、被害額は15倍以上

他自治体と比較すると

明確に鳥獣被害が少ないことがわかります。

なお、長野市には鳥獣被害が大きいので「いのしか対策課」という専門部署があります。

どんな鳥獣から被害を受けているの?

鳥獣被害が少ないことが分かった南箕輪村ですが、それでも被害額は100万を超えています。

どんなアニマルから被害を受けているのでしょうか。

第1位:カラス 71万円

南箕輪村で最も被害をもたらしていたのは「カラス」でした。

全被害額の60%以上は此奴らによるものでした。

村内全域で飼料作物やリンゴ、野菜が4月から11月に被害を受けています。

なお、被害額は拡大傾向となっているので、今後の対策が必要です。

なお、村のゴミ集積所は都会ほど数が多くなく、管理がしっかりとしているので、今までカラスがゴミ袋を突いてゴミが散乱するような、都会でよく発生しているケースは、まだ見たことがありません。

第2位:ニホンジカ 20万円

南原地区や飛地のヒノキの木が通年ニホンジカの被害にあっています。

ヒノキは剥皮被害を受けています。

山の近くを夜中ドライブしていると、鹿に会うことが結構あります。

第3位:イノシシ 8.3万円

2019年の干支であるイノシシが3位にランクイン

主な被害は飼料作物となっています。

被害時期は4月から11月で、主に南原地区で野菜の食害や農地の掘り起こし被害も出ています。

私はまだイノシシには遭遇していません。

第4位:ツキノワグマ 7.1万円

2018年は大芝高原に迷い込んで、セラピーロードなどでは入場規制がかかりました。

南原地区や大芝地区で野菜や果樹の食害が出ています。

その他

その他にはニホンザルが南原地区の住宅街に出没したり、ドバトが田畑や神子柴地区で豆類の食害をもたらしたり、ハクビシンによる住居侵入や糞被害が出ていますが、被害額はわずかとなっています。

南箕輪村鳥獣被害対策実施隊

鳥獣対策は様々な機関や団体、組織が連携して実施していますが、鳥獣被害対策実施隊という組織があります。

隊長は、南箕輪村猟友会長が担当しており、銃器による駆除、わなの設置など捕獲等専門的な対策を実施してくれたり、出没情報や捕獲情報の提供もしてくれたりしています。

隊員の高齢化等による従事者の減少および新規隊員の確保が課題になっているとのことです。

なお、窓口は村役場の産業課となっています。

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